日曜日なのに……

日曜日は家へ帰る日なのに、今日は一日仕事場に居てしまった。
長男はスキーで、次男は期末試験の勉強だそうで、遊んでもらえないということなので、じゃあ俺は仕事場で仕事してるわ、ということになりました。
でも一日雨だったし、寒かったから、いいですね。
……ということをわざわざ書いたのは、アメリカにいる私の甥っこが、このブログを海の向こうで読んでるみたいで、「オッサンは独身みたいな日記を書いている」と、貴奴の母親を通じて「注意」があったのです。
そういえば確かに私は単身赴任で、日曜だけ家に帰るひとり暮らし。
しかも、トンカツなんか作ったりして楽しんでるわけで、それで「オッサンは独身みたいな日記を書いている」と注意されたわけですね。
ちなみに私の甥ッ子たちは、普通に私を「オッサン」と呼ぶ。
一時、父親代わりで君らと戦いの日々を送ったというのに。
まあでも、平日ひとり暮らしでも、私の塾生もお弟子さん筋も誰も助けには来てくれないわけで、ひとりでゴハン作って、ひとりで掃除して、ひとりで洗濯してて、まあ、世の中そんなに甘くないのですよ、フトシくん。
塾生とか若手とか、最初は大抵「先生。老後の下の世話は任してください」なんて、男も女も言うんだけど、ひとり去り、ふたり去り、いつかそんなことを言ったことも忘れて年賀状だけのお付き合いになる。
世の中そんなもんです。
いいんですよ、下の世話は看護師さんか介護士さんにやってもらうんだから。
かみさんのお母さんが入ってる特養ホームがとってもすばらしくて、私はそこに入ることに決めてるんです。
そのために一生懸命貯金してるんですから。全然貯まらないけど。
しかし、正直、下の世話なんてしてもらいたくないですね
もうちょっと歳をとったら、浅草だったか巣鴨だったか、下の世話をされない神社……なんでしたっけ、あそこへ行って拝んで来ようと思っています。

そうだ、フトシくん。
俺は君にメールをしたくてもアドレスが判らない。
教えろ。
パスポートも取ったし、夢のラスベガスへ行くのだ!
行くのだ!
君が案内しろ。
……と、もう五年はそう言い続けている。
ああ、実現したい。
ミュージカルを観て、イリュージョンを観て、カジノへ行きたい。

さあ、仕事しましょう。
今夜は「ハンチョウ2」のオンエアがあります。
しつこいようですが、時間のある人は観てやってください。
フトシは、アメリカの海賊版で観てるのか。観ろよ。
ナオちゃんに、よろしく。
石原武龍 * - * 02:14 * comments(4) * trackbacks(0)

朗報続々。

「ハンチョウ」のことではありません。
私の近辺にいる若手たちから、次々と朗報が届いておりまして。
公も私も。
今まだここに書けないのですが、みんな、頑張っているようです。
良かったです。
発表できるようになったら、ここで報告して、みなさんに応援していただきたいと思います。

月曜オンエアの「ハンチョウ2」第9回、拝見しました。
うまく引っ張れてる感じです。
前後編の前編ではありますが、それなりに一本になっています。
これも火曜日に「朗報」をいただけるように神頼みです。
月曜は雪が降るなんて天気予報がないでもないので、みなさん家に帰って「ハンチョウ」を観てくださればいいのですが。
お時間のある方はぜひご覧くださいませ。
石原武龍 * - * 05:50 * comments(0) * trackbacks(0)

本日打ち上げ。

今夜は、ハンチョウ2の打ち上げです。
パート3の発表でもあるかもしれませんね。
お楽しみに。
石原武龍 * - * 15:27 * comments(3) * trackbacks(0)

「ハンチョウ・2」第9回

先日まで、脚本作成の経過をなんとなく載せていた「ハンチョウ2」第9回のオンエアが迫って参りましたので、ご報告させていただきます。

2010年3月8日(月)午後8時〜(60分)TBS
パナソニックドラマシアター「ハンチョウ・2」第9回
原作/今野敏「神南署安積班」
脚本/石原武龍
出演/佐々木蔵之介、中村俊介、塚地武雅、黒谷友香、賀集利樹、山口翔悟、細川茂樹、田山涼成、安めぐみ、佐野史郎ほか
ゲスト/鶴田真由ほか
※初回から怪しげにまぶされていた佐野史郎さん演ずる本庁の高城管理官と安積ハンチョウの秘密が明かされます。


てな感じでございますので、よろしくお願いします。

そろそろあちこちの打ち合わせが始まって来ているのですが、なんかイヤ〜な予感。
どれもこれもが同じようなペースで進んでいるのです。
去年の1月〜2月あたりと一緒。
何がイヤ〜な予感かというと、このペースで進むと、またまたシナリオ執筆の時期が全部かぶってしまうのです。
やばいよなあ。
なんかひとつでもずれてくれればいいのですが。
以前はこういうとき、私の守護霊が助けくれて、必ず何かが遅れてたりして、ちょうどいいスケジュールになっていたんですが、最近、私の守護霊はそういう助け方をしてくれないのですね、去年みたいに。
全部、かぶったまま押し寄せて来て、どうにもこうにも身動きできなくなる。
でも同じ過ちを繰り返すわけにいかないので、やばそうだと思ったら、早めに手を打つことにしましょう。
そうでないと、またあちこちに迷惑をかけてしまう。
読書とDVD三昧の日々がいつまで続くか。
いつまでも続いて欲しい……。
でもそれじゃ、引退か。
まだ引退はしない、出来ない。
頑張ろう。
石原武龍 * - * 02:16 * comments(3) * trackbacks(0)

代わってあげたい。

真央ちゃん、残念でした。
可哀相でしたねえ。
負けるときだけ、私が代わってあげたい。
次は4年後なんて、大変な大会ですね、オリンピックって。
サッカーのワールドカップもそうですけど、その4年毎というのがドラマを産むんでしょうが。
私、昼間、オンエアを観たあと、一切ニュースを観ませんでした。
可哀相で、二度とあの映像は観たくなかったわけですが、深夜になって、もう大丈夫だろうと思ってチャンネルをザッピングしてたら、ついに泣いてる真央ちゃんと遭遇してしまったんですね。
インタビュー受けて泣いてるのを、最後まで観てしまいました。
たまりませんねえ、ああいうのは。
ああ、代わってあげたい。

というわけで、冬季オリンピックもそろそろ終わりですね。
あとは、アイスホッケーの決勝が、カナダ対アメリカだったら、テレビにかじりつこうかと思っています。
そのあとは6月までサッカーの方でお騒ぎでしょう。
日本が3敗しないことだけを祈って、応援します。

なんだか、眠い。
春なんですかね。

そろそろ仕事モードに入らなければいけませんね。
来週の月曜から3月なんで。
頑張ります。
石原武龍 * - * 02:29 * comments(7) * trackbacks(0)

墓参り。

トヨタが大変なことになっており……。
カーリングは応援し始めたら、連敗して終わってしまい……。
真央ちゃんは、明日、いよいよ勝負なんだけど、ショートでなんであんなに差がつくのかよく判らんまま、明日は家で観戦……。
2時から打ち合わせなんですが、観てから出ても間に合うんでしょうか。
3時からにしませんか? 打ち合わせ。
私はギリギリ結果を観てから家を出ても大丈夫なんですが、みなさん、一番いいところを見ないで会社を出たり、家を出たりでしょう。
申し訳ないから、3時からでどうでょしう。
その方がみんなの幸せだと思うんですが……。
読んでないですか、このフログ。
プロデューサーさま。
読んでよ。
いいや、明日の昼ころに電話しよう。

さて、それはそれとして……。
ようやく、念願の墓参りに行って来ました。
葉山の方にあるんですが、片道約2時間。
ひとりでそのくらいの時間の場所に出かけるって、結構楽しいんです。
電車、わりと好きなんですよね。
昔の電車のボックス席にひとりで座るのが一番好きなんですけど、今日は、京浜急行だったので、普通の席。
それでも遠出をしていると思うと、わくわくしちゃうんですね。
しかもその、両親がいる霊園、ひとりの墓参りでも駅から霊園まで車で送迎してくれるんですよね。
「あの、お墓参りだけなんですけど……ひとりなんですけど……」
と電話で何度か言ったんですが、「構いません」と言って、普通の車で私ひとりだけ乗せて、霊園まで送ってくれました。
車を降りるときは、ここで待ってますからって……。
ありがたいですね。
しかもですね、この車を運転してくれる人、とっても若い女性なんですよ。
本物の若い女性です。マスクをしてたんで年齢はよく判らなかったんですが、二十代前半と思え……。
帰りもその人が待ってて、駅まで送ってくれるんですよ。
なんと楽しい墓参りでしょう。
また行きたくなりますよね。

それで肝心のお墓。
今日は、いい天気で、最高のお墓参り日和でして、気持ち良かった。
晴れた日は富士山が見えるんですが、今日は残念ながら見えなかった。
母親が富士山の裾野で生まれ育ったので、富士山の見える霊園に決めたんですが、実は、この霊園から、富士山を見たことは一度もないという……なんといいましょうか、です。
お花と線香を手にお墓にいくと、2、3日前に供えたと思われる花があるわけです。
誰だろう、誰がお墓に来てくれたのだろう。
気になりますよね。
確かに、3月7日が親父の命日だから、誰かがそれに合わせて来てくれたのかもしれませんが、誰なのか判らない。
サスペンスドラマでは、こういうのよくやりますよね。
それが事件解決の決め手になったりして……。
そのときに、次回来るときは、私、そこにノートを置こうって決めました。
「感謝帳」です。
お墓参りに来てくれた人は、何か一言書いてよというノートです。
二重のビニール袋に入れて、ボールペンを入れておけば、書いてくれるんじゃないでしょうか。
それ、やります。
だから、近日中に、もう一回送迎してもらいます、あの女性に。

ここから先は、バカバカしいと思って読んでくれればいいんですが、帰りの車の中で「あれ? おふくろ、連れて来ちゃった」という感覚があったんですね。私の後ろにいるんです。親父じゃなくて、おふくろです。
まあ、いいか。守護霊にでもなってくれよ、おかあちゃん。

それでですね、夜は、脚本家志望の若者たちと、ファミレスで、シナリオ講義もどきをやったんですね。
今日が復活の一回目なんですが……。
実は以前、石原塾を始めるときに、今まで俺はこういうのやらないって決めてたのに、なんでまた突然塾を始めたんだろうと自分で疑問だったんです。
そのときふと思ったんですが、あのときちょうど、母親が、もうあと半年ですと医者に宣言された時期だったんですが、その母親が、昔、学校の先生をやっていたと初めて知ったんです。
あれ? そういうことかと思ったわけです。
おふくろが俺に塾を始めさせたんだと、ですね。
そして、そして、今日なんです。
私、墓参り行かなきゃって、ずっと思ってて、仕事が忙しくていけなくて、仕事が一段落してからも、天気が悪いからとか、寒いからとか、カーリングがあるとかで、ずるずると先延ばししてたんです。
でも何故か、今日、よし行こうって、重い腰をあげたんです。
そして墓参りに行って、帰って来てファミレスで、復活第一回のシナリオ講義もどきをやったんです。
そして、夜中に風呂に入って、あっ! と、そのことに気づいたんです。
だから今日墓参りだったのか。
だから、帰りの車の中で、おふくろがついて来ちゃったのか。
今日が、私が「先生」になる復活の第一回の日だったからだょたのかと。
こういうの、こういう偶然、信じます?
でもなんか妙です。
墓参りもホント、随分行ってなかったし。
シナリオ講義もどきも、もう一年以上やってなかった。
なんでそれが同じ日なのと、思いましてですね……。
とまあ、それはそういうことで。

あ!
間違えた。
打ち合わせは土曜日でした。
明日はフリーでした。
時間の心配なく、真央ちゃんの応援できます。
金メダルをとったら、あちこちのニュースを何度でも観てやりましょう。
……まだ仕事に追い詰められている方、申し訳ありません。
私、暇を謳歌しております。
飲み会の誘い、受けます。
じゃんじゃん電話してください。
長文失礼。
石原武龍 * - * 03:34 * comments(4) * trackbacks(0)

凛々しい女たち……。

カーリングの日本代表の女子選手たち。
実に凛々しいです。
カッコイイ。
明け方にちょっと休憩しようと思ってリビングへ行き、テレビをつけたらやってたんですね。
第三戦目だったか。イギリス戦かな、中国戦かな。
それ、観ちゃって、次の朝の四戦目も観てしまったんですが。
面白いですねえ、あれは。
第五戦目の対ロシアの大逆転劇も観てしまい、そして悔しかった第六戦のドイツ戦も観てしまいました。
一投一投が、全部あんなにプレッシャーかかっちゃう中で、10ラウンドまでやるんだから、すごい精神力。
特に最後に投げる目黒さんて言ったか、ロシアの最終戦で逆転の一投を投げた人、あの人の最後の気合の入った顔。
投げる前に、ああ、これは勝ったなと思うほどの気魄。
頭を使うし、ゲーム感覚で楽しめるし、緊張感あるし、技術も必要だし。
前回のオリンピックで盛り上がったときは、NHKのアナウンサーが本橋選手のことを「マリリン!」って大声あげてたのが印象的だった程度だけど、今度のんびり観てたら、面白くて嵌まってしまいした。
もう、最後まで応援しちゃいます。
暇だし。
今日は、朝7時からなんですが、どうしましょう。
ちょっと寝て見るか、このまま起きて観ちゃおうか、悩みどころ。
それにしても、最初の4戦で強豪とあたって2勝2敗で、よくやったなんて言ってたわりには、これから当たるチームもみんな強豪じゃないですか。
でも応援しますよ、私は。
決勝進出して番狂わせでメダル獲得まで。
応援します。
これを見るために、神様は私に暇をくれたのだと思って、ちゃんと応援します。

仕事の方は……。
あれやこれや、企画作りを楽しんでおります。
先日は、久し振りに企画書を真剣に書いてしまったりしました。
いつもは適当に書いているのかというと、実はそうなんです。
会議に提出する企画書というのを、最近は殆ど書いてなくて、主役も枠も、やることも決まっている企画が殆どなので、大体こんな話になりますという程度のものしか必要なかったんですね。
ベテランになると、そうなるんです。
それが、今回、会議に出しますという企画がいくつかあって、久し振りに「ちゃんと」書いたわけです。
いわゆる、きちんとプレゼンが出来る企画書です。
これが結構楽しかった。
昔の、この企画書が会議を通らないと仕事がないぞという時代を思い出して、なんだか楽しめちゃいました。
ついでに、これを機に、初心に帰ります。

というわけでして、あと一時間ほどでカーリングが始まります。
どうしようかな。
明日の打ち合わせは4時からだし、観てから寝ても大丈夫だよなあ……。
石原武龍 * - * 05:47 * comments(2) * trackbacks(0)

あらためて。

藤田まことさん追悼のニュースや再放送番組などを拝見し、やっぱり、本当に、大物を越えた歴史的な方だったんだなあと思いを新たにしてます。
ひとりの人生で「てなもんや三度笠」「必殺」「はぐれ刑事純情派」と、日本の国民の殆どが知っている三つの番組の主演をされたというのは、他に類がないでしょう。
そのひとつに関われただけでも、幸せだと思います。

それにしても……なんですか、どうも、今、自分の人生を考えさせられてしまっています。
これまでのことではなく、これからのこと。
やっぱり、ひとつの時代が終わったのだという感慨が、自分の中で、すごく大きい。
次、どうするの? ……と。
こんな気持ちになるとは思ってなかったんですが。
仕事もちょうど楽になっているときなので、暫し、考えてみようかと思っています。
勿論、前向きに。
今までの道をもっと精進しようという答もあるでしょうし、新しい道を模索することもありそうな気がして……。
新しい道といっても、脚本家の他に出来ることは何もないので、その道限定ではありますが……。

有名な方が亡くなっても、あまり泣くことはなくて、勝新太郎さんが亡くなったときに、お会いしたこともないのに、泣いてしまったことが唯一だったんですが、今回は、ホント、なんでしょうね。
暫し、瞑想……迷走かもしれませんが。
石原武龍 * - * 02:31 * comments(2) * trackbacks(0)

藤田まことさん。

藤田まことさんがお亡くなりになりました。

こちらが朝日新聞の記事です。

何からどう書いていいのか……。

ご冥福をお祈りします。

私は「はぐれ刑事」のパート1からですから、18年間「はぐれ刑事純情派」でお付き合いさせていただき、その後も年末スペシャルや、他の枠で2時間ドラマもやらせていただき、映画もやらせていただきました。

去年の年末に、「はぐれ刑事ファイナル」の本当の最後の2時間スペシャル(脚本/奥村俊雄)があり、去年の12月22日の日記に書いた通り、「はぐれ刑事」のプロデューサーであり、私が最も尊敬する桑原プロデューサーが引退され、そして藤田さんがお亡くなりになり……。
本当にひとつの時代が終わってしまったなあと感慨深いものがあります。
と同時に、何か、自分にとっての「象徴」のようなものが無くなってしまったような感じがしています。

ちょっと……想いは書き切れないので、ひとつだけ藤田さんと私のエピソードを紹介させていただきます。

「はぐれ刑事」のパートいくつだったか、番組が始まる前に、プロデューサーと脚本家と監督全員の総打ち合わせというのがあるんです。
今年はどういう路線で行こうかと話し合い、総論を決める会です。
その総打ち合わせのときに、突然、藤田まことさんが「石原武龍さんに話がある」と怖い顔で部屋に入って来たのです。
その手には一冊の台本が握られていました。
そのタイトルは私の脚本でした。
韓国篇の2時間スペシャルの台本です。
前シリーズの最終回です。
まずいな、これは、と瞬時に察したのですが、案の定「このホンはいい加減だ。手抜きではないか」とおっしゃり、たて続けに幾つかのシーン、いくつかのセリフについて、「おかしいんじゃないか」と指摘されました。
その脚本は、実はもう半年以上前に書いたものであり、作品も完成し、オンエアも終わっていたものです。
なんで今更その脚本のことで……と思いましたが、そのホンの撮影をしているときからずっと腹が立っていたのだろう、そして今日なら石原に会えるのだろうと、いらしたんだろうなと思い、真摯に伺いました。
でも半年以上前の脚本の、ひとつのシーン、ひとつのセリフを指摘されても……と思われるかもしれませんが、これがとっても不思議なんですが、私、全部覚えていたんです。
何故、そのシーンをそうしたのか、何故そういうセリフが出て来たのか。
私、全部、明確に覚えていたんです。
その文章をパソコンに打ち込んだときの映像までが、パパッと頭に浮かんだんです。
そしてそれを、全部、藤田さんに説明しました。
ここはこういう背景があって、こういうことを表現するためにこういうシーンにして、こういうセリフにしたと。
きっちり、理論的に、全部です。
正確には、5ヶ所指定されて、四つ答えました。
あとひとつは、答えがあったんですが、残しました。説明しませんでした。
答えているうちに、自分の思いがどうあれ、それが藤田さんにうまく伝わらなかったのは、私の脚本の力不足なんだと思ったからです。
そこで謝罪しました。
「申し訳ありません。私の力不足でうまく藤田さんに伝えられませんでした」と。
ただ、「私は決して手抜きでは書いてません。この作品は手を抜いて書けるような作品てはありません」と、私なりのプライドで、それだけは付け加えました。
藤田さんは黙ってらした。
判っていただけたのか、どうなのか、よく判りませんでした。
ただ、いい加減に、手抜きで書いた原稿でないことだけは判ってくださったんだと思います。

その打ち合わせが終わったあと、ホテルの一室を借りて「討ち入りパーティー」がありました。
作品に入る前に、スタッフ・キャストが勢ぞろいして、今年も頑張ろうとお互いを叱咤激励する会です。
会は普通に進行し、私は、藤田さんと目を合わさないようにしていたのですが、その宴の最中、突然、藤田さんがつかつかと僕の方へやって来たのです。
隣にいる人を目指してるのではなく、その目線は明らかに私です。
私は会場の隅っこの椅子に座っていたんですが、慌てて立ち上がり、直立不動で待ちました。
そして、藤田さんが私の目の前にいらして、最初に言った言葉は……。
「そのまま、座っててください」
「いえ……」
「座って」
「はい……」
私、背筋をピンと伸ばして、きちんと座りました。
すると藤田さんは、身を屈め、腰を低くして、私の顔に顔を近づけ……
「先程は、申し訳なかった」
と、おっしゃったんです。
脚本の具体的な内容の話は一切しませんでした。
でも藤田さんは、何度も「申し訳なかった」と謝ってくださった。
私の説明を判ってくださったんだと思いました。
そういう思いでこういうシーンを書いたのかということを判ってくださり、そしてそれは間違ってないよと言ってくださっているように思えました。
そして、藤田さんはニコッと笑って去って行きました。
私は、立ち上がって、深々とお辞儀をして見送ったんですが、その次の瞬間には、文字通り、腰が抜けたように椅子に座ってしまいました。
当時まだ若造だった私に、わざわざ謝罪に来てくださるなんて、この方はなんて素晴らしい方なのかと思いました。
私のクビを切るなんて簡単な方なんですが、ああして、判ってくれたら謝罪までしてくださるなんて、本当に素晴らしい方でした。
藤田まことさんは、そういう方でした。

だからこそ「はぐれ刑事純情派」は18年も続いたのだと思います。
パート5とパート10は、全24本か25本放映し、平均視聴率が20パーセントを越えています。
パート5のあと、再び5年後の、パート10で、再び平均20パーセントを越えたことが素晴らしい。
私はここで、刑事モノのすべてを、実体験として教わりました。
藤田さんの演技で、俳優さんはこんなひとつの瞬きで、これだけのことを表現できるのかと勉強しました。
そしてそれが、他の仕事でも活かされ、ここまで脚本家として仕事が続けられているのだと思っています。

今日の訃報を聞き、何か柱を失ったような気持ちです。
例の借金事件以来、ずっと追い詰められて仕事をなさって来たのだと思われ、それだけが残念です。
でも享年76歳です。76歳まで現役の第一線で活躍なされたなんて、とても素晴らしい。
そのことが、藤田さんの私への遺言ではないかと勝手にそう思い、まだまだ私も頑張らなければと思いました。

藤田まことさま、長い間、ご苦労さまでした。
ご冥福をお祈りいたします。
石原武龍 * - * 01:50 * comments(3) * trackbacks(0)

パスポートと従兄弟。

ついに入手しました。
10年モノです。
手にした途端、これを使うときはあるのだろうか。
免許のない私にとって、単なる身分証明ではないだろうか。
なんてことを思いましたが、韓国くらいへは行ってやりたいです。

さてそのパスポートを取得したあと、行って参りました。
従兄弟のところへ。
某スポーツクラブの社長さんです。
フロントの女の子に、「従兄弟なんですけど」と言ったら、奥からマネージャーのような人が確認に出て来ました。
多分、顔が似てるんで、本物の従兄弟だったと思ったのでしょう、すぐ社長に連絡してくれました。
そしたら社長自ら、5階からおりて来て迎えに来てくれました。
ほんの30分程度、社長室で話をしたんですが、いやあ、やっぱり社長でした。
あんな短い間に、目から鱗の話が次々と出て来て、びっくりです。
やっぱり経営者は違う。
何年前だったか、「社長になった」と聞いたときは、スポーツクラブは3ヶ所くらいだったんですが、今日聞いたら全国に、何やかやと40ヶ所(※訂正29ヶ所)になってるという。
まだ10年たってないと思うんだが。
この不景気に。
しかもスポーツクラブ業界は、決して景気がいいとはいえない。
その中で、グングン業績を伸ばして来たわけです。
企業秘密なので、具体的なことは書けないんですが、「ホット」と「クール」を明確に使い分けるんですね。
仕事に関しても人事に関しても。
これが僕の発想にはなかった。
発想にはあったか。でも、具体的な使い方を知らなかった。
それを今日、聞いてしまいましたよ。
なるほど! そうするのか! という方法を。
勉強になっちゃいましたね。
やっぱり年商何十億円の会社を動かしてる人は、違うわ。
今日聞いたことを私、今後、私の周辺にいる若手に使います。
覚悟しときなさいよ,みんな。
でも、面白かった。
今度また遊びに行っちゃおうと思います。
あの話は、お得だ。どんな世界にも通じる。
彼は元々頭脳明晰で、そのお兄ちゃんは慶応大学の医学部出身で、筋ジストロフィー研究の第一人者だったりするので、エリート兄弟なんですが。
では私は、彼に対抗して、軟派の世界で道を極めますんで、ヨロシク。
ちなみに社長秘書はおりませんでした……。

そして「……これ……」が、彼が今、自慢の新施設。
パンフを見せてもらったんですが、ホントに凄い。
大阪の高槻にあるのかな、大阪の方、是非会員になってください。
特に黒いプールは、斬新で、とっても素敵です。

※良さま。何かまずいとこがあったら連絡してくださいね。すぐ削除します。
石原武龍 * - * 02:47 * comments(3) * trackbacks(0)
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